スタンプアート

私がスタンプアートに出会ったのはスクラップブッキングを始めた時です。

最初は、タイトルの文字を捺したり、ヒートエンボスでキラキラ仕上げたり、

レイアウトに添える程度でした。

ある時、線画のスタンプに色を塗る機会がありました。

アルコールマーカーで塗ったり、水彩絵の具、色鉛筆、

そしてスタンプのインクパッドからアクリルブロックにインクをとり

パレット替わりにするなど、たくさんの画材で着色を試してみました。

もともと塗り絵が好きだったので、もっと知りたいと思うようになり、

自分で絵が描けなくても、塗り絵のようにして楽しめることを知り

いろいろなテクニックを学びました。

コピックアート(コピックで描く風景画)と共通しているのですが、

今からデッサンを習い上達するまでは時間がかかります。

そこまで本格的に下絵を描かなくても、手軽に着色を楽しめるのが

スタンプアートなのです。

3年前、ビッグサイトで開催される日本ホビーショーでワークショップをする機会をいただき

休憩時間に会場内を見て回った時に、日本初上陸のスタンピンアップのブースに立ち寄りました。

ポン、ポン、ポンと3回スタンプを捺すだけで、あっという間に素敵なカードが完成しました。

色の組み合わせ次第で、大人っぽくもフェミニンにもでき

紙とインクとスタンプがあれば、短時間で作れます。

毎日の家事や育児の合間のスキマ時間に、手軽にできることが私にピッタリでした。

しかも作ったカードは飾ることも送ることもできます。

今の時代、メールで手軽に伝えることができますが、

手書きのメッセージには送り手の気持ちがこもっています。

懐かしい文字を見たとき、時間がパッともどったり思い出がよみがえったり、

そして自分のために一文字一文字をしたためてくれた相手の心遣いが伝わってきます。

そのうえカードが手作りだったら、もっとぬくもりを感じます。

お誕生日や記念日にカードをいただく機会がありますが

私が印象に残っているのは、子供が入院した時にいただいたカードです。

ほんの一言、お見舞いと励ましの言葉でしたが

気持ちが弱っている私に元気を与えてくれました。

たった一枚のカードですが、とてもパワーを秘めています。

そんなこともあり、手書きの魅力、手作りの魅力、スタンプの魅力にはまった私は、

ますますスタンプとインクの世界に引き込まれました。

インクも使い方次第で、絵の具のように画材として自由自在に扱えます。

これは学校の授業では習ったことがない手法でした。

スタンプがあれば、デッサンが苦手でも絵が描ける、

絵を描くように自由に表現できる、

そして何かに夢中になる時間、

スタンプ仲間との出会い、

カードを作る楽しさ、

受け取った相手の驚き、

そこから生まれる会話、

全てが生活に彩りを添えてくれます。

一つのスタンプを見ただけでは、そこからつながる世界は想像がつかないと思います。

でも使い方がわかったら、とても楽しい世界が広がっています。

ぜひ一緒にスタンプアートの楽しさを味わってみてください。

 

投稿日:2018年12月18日 更新日:

Copyright© アトリエくらら , 2024 All Rights Reserved.